私が小学校六年生のときだった。ある日のこと、それまで外側から眺めてだけいた隣家に入ることが出来た。隣の大学生のお兄さんが遊びに来いと言って、私に家の中をくまなく案内してくれたのである。ところが私がいつも自分の家の庭や緑側から仰ぎみていた、二階のお兄さんの部

admin2021-08-16  38

问题     私が小学校六年生のときだった。ある日のこと、それまで外側から眺めてだけいた隣家に入ることが出来た。隣の大学生のお兄さんが遊びに来いと言って、私に家の中をくまなく案内してくれたのである。ところが私がいつも自分の家の庭や緑側から仰ぎみていた、二階のお兄さんの部屋の窓から、はじめて自分の家と庭を見下したとき、私はその何とも言えぬ不思議な眺めに、思わず声を立てて笑ってしまったのである。私の目の前にある家が、どう見ても長い間住み慣れた自分の家であることは疑いないのだが、それでいて、頭の中で私がこれこそ自分の家だと熟知している家とは、どこからどこまで違うのだ。頭では同じ家だと分かっていながら、目に見ている家はまるでおとぎの国の家のように、初めて見る新鮮さと、ぞくぞくするような未知の神秘に包まれている。このときの戸惑いと興奮は、五十年近くたった今でも忘れられない。
「思わず声を立てて笑ってしまった」理由は次のどれか。

选项 A、目の前にある家が疑われているから
B、目の前にある家は自分の家ではないから
C、目の前にある家は熟知している家とは違うのだから
D、目の前にある家はおとぎの国の家だから

答案C

解析 根据文中「私の目の前にある家が、どう見ても長い間住み慣れた自分の家であることは疑いないのだが」可知,作者眼前所看到的家和自己熟悉的那个家已经完全不同了,这让他感到新鲜,所以不由得笑了。
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