現在の我々は、マスメディア無しに自分の意見を決められません。それどころか、進学、就職、結婚、娯楽、これらの判断基準を全てマスメディアに頼って暮らしています。これらの問題を自分一人で考え、結論づけられる人なんて、ほとんどいません。 もちろん、「私は情

admin2023-02-16  17

问题     現在の我々は、マスメディア無しに自分の意見を決められません。それどころか、進学、就職、結婚、娯楽、これらの判断基準を全てマスメディアに頼って暮らしています。これらの問題を自分一人で考え、結論づけられる人なんて、ほとんどいません。
    もちろん、「私は情報を得ているだけであって、洗脳なんかされていない」という反論もあるでしょう。しかし考えてみて下さい。「価値判断抜き」の情報などを、メディアは流しているでしょうか
    メディアに載ることが、暗黙の内に価値を認められたという事であり、載らないような情報は価値がない。そんな風に、私たちはいつの間にか感じているのです。
    海の向こうの戦争は、近所の夫婦喧嘩より社会的に意味がある。私たちは、いつの間にかマスメディアによって、そのように洗脳されています。メディアに載った情報は、「メディアに載った」という、そのことだけで価値があり、そのことを、疑いすら出来なくなっているのです。
    新聞を毎日読む人は、読まない人を「本当に大事なことに関心がない、ダメな奴」と考えます。
    テレビに出ている赤の他人の夫婦関係を、自分の家族以上に気にしてしまいます。しばらく海外旅行に行った人は、むさぼるようにして留守中の「世界の動き」を取り入れようとします。
    つまり、マスメディアに洗脳され、自覚症状のない中毒症にかかり、おまけにそれを正当化しているのです。
    現在、マスメディアの洗脳力は絶大です。システムとして考えても、各家庭に平均一台以上のテレビがあり、多くの家庭が新聞を取っています。世界のどこかで事件があれば、少なくとも1日以内にたいていの人がそれを知ることになります。________、その情報は「事実のみ」ではなく、その事件が良いことか悪いことか、なぜそんなことが起きたのか、何が良かったせいかあるいは悪かったせいか、といった価値判断込みのものです。
    「高度情報社会」の正体私たちは高度情報化社会というと、ついつい「いろんな種類の情報が、溢れる社会」という風に考えてしまいます。マルチメディア本や、インターネット本を見ても、「世界中から情報が集まって、その中の好きなものを選べる」という、楽しいけれど無責任なヨタ話が載っています。
    しかし情報化社会の本質とは、「世界中の小さな事件の客観情報まで入ってくるのではなく、大きな事件の解釈や感想が無限に溢れ出す社会」なのです。
    判りにくいかもしれませんので、例を取って説明します。
    例えば、凶悪な殺人犯が捕まった、というニュースが流れたとします。ここから得られる客観情報は以下のものです。
    「警察は、特定された容疑者を逮捕した」
    「なぜ、容疑者と考えたかというと、このような証拠があるからだ」
    しかし、マスメディアは、この事件を以上のデータを報道するだけでは収まりません。こんな事を連日報道するに決まっています。
    「________၂
    「この事件は、誰の責任か?」
    「再発を防ぐには?」
    「評論家や有名人は、どんな感想を持っているか?」
    「犯人の知人、家族、被害者の家族の気持ちは?」
    これらのことは客観的な事実、というものがありません。感想であったり、解釈であったりするものです。また、それらの解釈、感想をさらに他のコメンテーターたちが聞いて、自分の意見を述べたりします。そしてそれは、受け手が飽きるまで(売り上げや視聴率が下がるまで)続けられるのです。
    だから、そんな価値判断を除いて、事実のみをより分けて知ることは、とても難しい事です。しかも最近のニュース番組は、ますますワイドショー化されつつあります。つまり価値判断や世界観が、事実よりもずっとたくさん報道されていくようになるのです。
    以上のことから次のことが言えます。
    「高度情報社会とは、________社会である」
________に入る適切な語句はどれか。

选项 A、情報の数が増えるのではなく、世界中の小さな事件の客観情報まで入ってくる。
B、情報の数が増えることによって、世界中の小さな事件の客観情報まで入ってくる。
C、情報の数が増えることによって、一つの情報に対する解釈が無限に流通こする。
D、情報の数が増えるのではなく、一つの情報に対する解釈が無限に流通する。

答案D

解析 采分点在于要把握这篇文章后半部分的主旨是:“しかし、情報化社会の本質とは、「世界中の小さな事件の客観情報まで入ってくるのではなく、大きな事件の解釈や感想が無限に溢れ出す社会」なのです”(然而,信息化社会的本质,不是“连世界上的细小事件的客观新闻都包括在内,而是对大的事件的解释和感想无限地泛滥”,这就是信息化社会)。
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